なんというか‥

コンテンツホルダーの皆さんは、とにかくインターネットを毛嫌いしているらしい。
 携帯音楽プレーヤーでSonyAppleのどちらが成功したか?
もう答えは既に出ていて、それがなぜなのかもわかりきっている。
利便性に欠け、汎用性に欠けたモノやコンテンツに対して消費者はお金を投じない。別に税金じゃなくて、家計の中で嗜好品にかけるものだから。

 コンテンツホルダーの望む収益モデルが「昔からのまま」なのはある意味当然と思うけれど「やらないからできない」だけで、消費者からすれば商業的な努力の怠慢に過ぎない。AppleAppleに楽曲を提供している人々は商業的に成功しているよ?しかも、実現しているのは大したこと無い技術で、それ自体は絶対コピーできなくなるような要素ではない。
 これはデジタルコンテンツのコピー問題を考える上で著作権者側の不利益を新しい技術やメーカーと結びつけるのは間違っていることの証左だ。ちゃんと利益を得る手段は存在している。

 日本のコンテンツホルダーは、新しい技術に対する新しい収益モデルのビジョンが欠如しているのを棚に上げて技術自体を法律的に制限したいようだが、他の国では「P2Pソフトの開発=犯罪者」なんてヒドイことにはなってない。
 単純明快、P2Pがソフトウェアの技術だということが認められていて、それを悪いことに利用する人が悪いという考え方。P2Pってのは非常に革新的で統計的な、正真正銘の科学技術だけど、残念ながら日本では芽を摘まれてしまったように思う。

 著述業が「書いてはいけない文字」を定義されたとしたらどうするんだろうか。または記述した内容を意図しない読まれ方で他人を誹謗中傷していると訴えられたらどうする?複数のコンピュータをネットワークでつなぎ、個々の処理能力を活かしていく為の「文字」が必要だと書いたら金銭収受ゼロでも開発者が犯罪者って国は世界的に見て異常。

 包丁から核融合まで、何かを実現している技術のネガティブだけ注目して禁止するのは、人類の進歩や利便性の向上を止めてニュートンの絞首刑やガリレオの裁判を望むのと同じことだ。

 ソフトウェアの著作権団体もまるっきり被害者気取りで、別にソフト屋の書く権利を大事にしている団体では無いのが困ってしまうのだけれど、考えてもらいたいところだ。考えないだろうけど。

 そもそも問題の本質が「一般的な利用者の」モラルハザードだと分っているのに「一般人にも複製の容易な」オールドメディアを大量に頒布し続けているのはねえ‥。
 皆で文化を発展させていくためのルールなんだから、皆でその啓蒙や教育にこそ努力すべきだと思うんだ。
 ‥そもそも車が売れない、ビールも売れない時代に本だけはCDだけは売り上げが伸びるなんてあるの?売り上げ減少の理由はソフトウェア開発者のせいでは無いさ。