『姑獲鳥の夏』も今も夏

blogstk2005-08-02

映画『姑獲鳥の夏』(京極夏彦原作・実相寺昭雄監督作品)でザクロを演じている黒猫がいますが、実は実家(事務所)の飼い猫だったりします。
撮影用として何かの訓練を受けていた訳ではないので、現場では緊張のあまり脱糞脱尿の連続だったそうですw
そもそもの呼び名をマックン*1といい、金崋山ではなく東銀座の雑居ビル街周辺で路上生活していたところを、野良猫減らそう活動家の私の母に拾われました。
当時から人見知りをしない猫で、呼びかけに答えてニャアと鳴いては後ろ片足を上げる特技があり、すぐ人の足元で横になるナイスガイ(個性派‥?)です。昔に比べると最近は毛並みの色つやも良くなって、体格もそこそこ伸びやかになりました。

‥とまあ何故今更こんな話を思い出したかというと、先日某取引先の社長さんが「芥川龍之介の『坊っちゃん』」と再三連呼されていらっしゃったからです。
きっと漱石のつもりで無意識につい、そうおっしゃっておられたのでしょうが、その場に居た社員100人以上が誰も突っ込まない(突っ込めない)というあまりにも美味しすぎる状況に第三者の私は漱石、猫、文学の猫と連想が膨らみまして、そういえばマックン元気かなーなんて思ったりして。

ネットでざっと眺めてみた限り、おおむね好評の演技だったようです。残念ながらスタッフロールにマックン自身の名前は載らなかった*2みたいですが、何せニヒルな都会の個性派ですから、きっと気にも留めていないと思います。

*1:恐らくは「真っ黒」だからマックが正しいのですが私の知る限り誰もが彼を敬称付で呼ぶので、これは「マック君」の訛化であろう

*2:ボランティア活動の一環としての出演ということでノーギャラだが私の親の名が出ている、らしい